ドリラン的ラヴクラフト全集6①
こんにちは。千葉ドリームランド広報部の白代社です。
つい先日、ラヴクラフト全集6を購入しました。
「未知なるカダスを夢に求めて」「ウルタールの猫」など、ラブクラフト作品の中でも割とポピュラー(な気がする)作品たちが収められています。
で、私が全集の中でもこれを一番に購入した理由ですが、この全集6にはいわゆる「ドリームランド」を舞台にした作品が多く収録されているからです。(さっき挙げた2つもそうですね)
現在社はドリームランドシナリオ(CoC的にはサプリ『ラヴクラフトの幻夢境』を使用するシナリオを指す)の作成をしており、その世界観研究にあたって、やはり原作が一番だろうと購入した次第です。
というわけで前置きが長くなりましたが、そんなテンションで買って読んだ『ラヴクラフト全集6』を、「ドリランシナリオ書くorドリランの世界観を学びたい」人向けにどうかという視点で各話レビューしていきたいと思います。
レビューの前提条件(社の状態)
・ドリームランドシナリオのリプレイ動画を1本見た
・サプリ未読(最初の方だけちょろっと読んだ)
・翻訳ものへの耐性はそれなり
・他のラヴクラフト全集を読んでいない
レビュー項目
①ドリランわかりみ度(世界観把握に役立つか)
②難易度(文章の読みやすさ、長さなど)
③感想
ネタバレはしません。では、スタートします!
No.1「白い帆船」
①わかりみ度★★★★☆
②難易度★★☆☆☆
③ドリームランドにる●ぶ的な観光ガイドブックがあったら、多分この話が載ってるんだと思う。そんな感じでした。さすがトップバッター。
いろんな地名が出てくるので、1回普通に読んで、サプリを読んだ後に地図と照らし合わせながらもう1回読むと5倍くらい面白いんじゃないかと思います。
めちゃくちゃ短く、特に難しい単語もそこまでないので難易度は低めだと思います。
No.2「ウルタールの猫」
①わかりみ度★★★☆☆
②難易度★☆☆☆☆
③みんな大好き、猫の町ウルタール。語り口が易しく、パッと見た限りこの全集6で随一難易度が低いです。「白い帆船」よりさらに短いし。
他の町のことにはほぼ一切触れず、ウルタールの成り立ちだけに注目しています。ウルタールシナリオ書く人は必読かと思います。
あと冒頭ラヴクラフトが猫好きすぎるのが滲み出ててジワジワきました。
No.3「蕃神」
①わかりみ度★★☆☆☆
②難易度★★☆☆☆
③探索者のリプレイみたいな話。邪神に直面しに行くシナリオとかなら参考になるかもしれない。いや本当ダイス振る表記ないだけでリプレイでは?
カダスの神々について書かれていますが、特に誰が何みたいな細かい記述はないです。
No.4「セレファイス」
①わかりみ度★★★☆☆
②難易度★★☆☆☆
③社は今回レビューした4作品の中で、これが一番好きでした。今までの3つとは違い、覚醒の世界に生きる「夢見る人」らしき人物の話。
美しい夢と陰惨な現実の対極描写が美しいです。
タイトルの通りセレファイスについて多少の記述と、その他ドリームランドの航海などの描写があります。
レビュー①は以上となります。
全集6は前半に短編集が詰まっているため、9作品中4作品を読んでもページ数的には1/7程度とほぼ読んでないも同義です。
今後も読み進め、レビュー②はランドルフ・カーター短編3作、レビュー③では「未知なるカダスを夢に求めて」についての感想を書きたいと思います。
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。
以上、白代社でした。